【京都】安井金比羅宮

時間:2010年4月3日

場所:京都府京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70 

営業時間:24時間参拝可能(絵馬館・ガラスの部屋のみ午前10時~午後4時) 

定休日:なし(絵馬館・ガラスの部屋のみ月曜日) 

料金:無料(絵馬館・ガラスの部屋は¥500)

交通アクセス1:阪急電鉄 京都線「河原町駅」徒歩15分

交通アクセス2:京阪電鉄 京阪本線「祇園四条駅」徒歩15分

交通アクセス3:京都市営バス「東山安井」徒歩1分

HP:http://www.yasui-konpiragu.or.jp/

たまたま通りがかった場所にあった「安井金比羅宮」を訪れました。ここは、悪縁を断ち切って、良縁を結んでくれる場所だそうです。 「安井金比羅宮」は、「天智天皇」が在籍している際に、「藤原鎌足」が一堂を創建し、紫色の藤を植え藤寺と号して、家門の隆昌と子孫の長久を祈った事に始まるようです。そして「崇徳天皇」は、特にこの藤を好まれたそうで、久安2年(1146年)に堂塔を修繕して、寵妃である「烏丸殿」を住まわせたそうです。その後、「崇徳上皇」が「保元の乱」に敗れ、讃岐で崩じられた時に「烏丸殿」は観音堂に「崇徳上皇」より賜った自筆のご尊影を祀られました。それから、治承元年(1177年)に「大円法師」が、御堂に参拝された際に、「崇徳上皇」の霊が姿を現し、かつての盛況さを示されたようです。「大円法師」は、このことを直ちに「後白河天皇」に伝え、その後建治年間(1275年~1277年)に建立された、「光明院観勝寺」が「安井金比羅宮」の起こりと言われています。「光明院観勝寺」は、「応仁の乱」の戦火により、荒廃してしまいました。しかし、元禄8年(1695年)に太秦安井(京都市右京区)にあった「蓮華光院」が、現在の「安井金比羅宮」のある場所に移動した際に、鎮守として「金刀比羅宮」より招いた「崇徳天皇」に加えて、と「源頼政」を祀ったことから、名前が広がっていきました。明治維新の後、院を廃して「安井神社」と改称し、「第二次世界大戦」の後に「安井金比羅宮」となり、現在に至っているそうです。

最初この神社に入った時には、京都に詳しい彼女から"縁切り"の神社と聞いていたので、なんて縁起が悪いんだ、と思っていたら、悪縁だったみたいです。 どのような縁を切るのかと言いますと、"男女の縁"であったり、"病気"、"お酒"、"煙草"、"ギャンブル"といった全ての悪縁を断ち切ってくれるようです。 良縁に結ばれた夫婦やカップルの縁が切れることはないようですから、ご安心して参拝下さい。 さて、縁の切り方ですが、ちょっとスゴイです。
この高さ1.5メートル、幅3メートルの大きな石の、中央にある穴を、裏から表へ通ります。 勿論、穴は小さいので、ちょっと這い蹲るような感じで通ります。参拝客も多いですから、ちょっと恥ずかしいかも知れませんが、悪縁を切るためと思うしかなさそうです・・・。 ちなみに、石の周りにはなにやら紙が貼ってあるのが分かると思いますが、それが様々な願い事を書く形代という御札です。様々な方の御札でもはや石と判別出来ないほどです。石を通った後に、形代を貼ってください。 最後に、何故ここが縁切りと言われているのかと言いますと、何度も名前が出ている「崇徳天皇」に関係があります。 「崇徳天皇」は、父親である「鳥羽天皇」から疎まれ、天皇の座を引きずり落とされました。 それから、天皇の座を巡る争い「保元の乱」を起こし、敗れました。その後、讃岐へ流されましたが、 流されてからは、五部大乗経の写本作りに専念していた。そして、流された先にあった「金刀比羅宮」では一切の欲を断ち切って参籠されていました。この事が縁切りと言われる由縁です。 ちなみに、写本作りをしていた「崇徳上皇」でしたが、戦死者の供養と反省の証にと、完成した五つの写本を京の寺に収めてほしいと朝廷に差し出したところ、「後白河天皇」は呪いがかかっているのではないかと疑い、送り返した。 送り返された写本を見て、「崇徳上皇」は激しく怒り、自らの舌を噛み切り、写本に「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」「この経を魔道に回向す」と血で書き込み、爪や髪を伸ばし続け夜叉のような姿になったと言われています。 その後、呪いの効果があったのか、京都では変死する貴族が続出し、天候不順が続いたり、地震もたびたびおこったりするなど不安定な世の中になった。また、政治の中心は貴族から武士に移っていき、戦いが続いた。当時の人々は、これらを「崇徳上皇」の呪いのせいだと考えて恐れたそうです。 このような様々な歴史を背景に存在する場所です。 何か切りたい縁がある方にはお勧めの場所です。他にも、様々な絵馬を展示している「金比羅絵馬館」や「ガラスの部屋」というのもあります。そちらは有料ですが、良ければ行ってみてはいかがでしょうか。 

最後にこちらが入り口の写真となります。

TETSUの旅のぶるる

突然、旅行・観光に目覚めたTETSUが旅行した観光したスポットや食事をしたお店を紹介しています。 有名観光地や、身近な場所にあるお寺や神社、公園など。食事は近所のファストフードから、ちょっと敷居の高いお店まで。 料理の感想は、好み、味の感じ方など個人により差があるので、参考程度にして頂ければと思います。 現在、本サイトへの記事移行・修正作業中のため、一部更新が遅いことがございます

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